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映画ーヒミズの感想

 

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映画ーヒミズ ごく平凡な生活を送ることを夢見る中学生・住田祐一。ところがある日、かつて蒸発するも突如戻って来た父親からのDVと、母親が中年男と駆け落ちして失踪したことを機に天涯孤独の身となり、遂にある事件が元で、住田は普通の人生を送ることを諦め、「悪い奴」を殺すべく、夜の街を徘徊するのであった。 (wikiより抜粋)

原作は未読で、原作とは違うラスト。震災を受け台本を大幅に変更したというのを聞き、アニメばかり見ている自分の中で震災前と後の作品を区別して見たい。

誰にどの部分がどのような影響を与えたのか、それを知りたかった。もっと言うと、2011年映画ベストで冷たい熱帯魚をよく目にするので、見たかったけどレンタル絶賛回転良好で借りられないから、ほんなら同じ監督の映画みちゃるけぇのぉである。

なので一番の関心はラストであった。いきなりラストの感想から入ろう。

よろしい、ネタバレ全開だ。

 

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気に入らないけど仕方ないと思えるラストであった。死んでほしいと親父に言われ殺し発狂し世の中のクズを目にし、そして茶沢さんにー自首して法的に罪を償った後のいまより幸福な未来を想像した。あの後に自分は自殺するのが一番綺麗だと思った。ちょいと検索すると原作ラストは自殺するらしい。その方が綺麗だって。ただ、クズ親の元に生きているわけでも被災した人でもない自分には結局他人事になり当事者だとしたら救いが必要だろと思えまして。

だけどね。未来の想像する場面、住田はその時になったら茶沢は他の彼氏がいると現実的で冷めた見方をしている。母親もどっかの男と出ていき血のつながった愛情さえも知らない、親父には死んでほしいと言われる自分の価値など見ても当然の反応だが、

でもいいなそれ と思えたあそこで終われば良かったじゃないか。自首する日の前日に、家の側にいたホームレス達と騒いでいたように最後の前にはいい思い出で締めくくりたいもんだろうに。

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この作品ではホームレスの人たちが良心だったがそんな人達がいても気に止められん。良い人がいてもクズしか目に入らない世の中に放り出されて、茶沢が本当に待ってるか確証も持てない不確かな未来より、いい夢見て終えるのが一番綺麗だとおもいまーす。それにこの映画最大の功績、「  二階堂ふみ 」の可愛さ&おっぱいに欲情しない住田は遺伝子残そうとか本能からして未来のこと考えちゃいねーんじゃねと。中学生のくせにあの胸元魅せられてうおおおおおおおおおおおおとならないのはなんなんでしょうか。

そういった横にいる可愛い子への無関心から、そういえばこいつは何に興味をもっていて何故生きているのだろうかという疑問をもった。

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親父に死んでほしいと言われそれを言ったことさえも忘れて、何度も息子に死んでほしい初めて言えたなどとホザククズ代表格の父親に負けたくなかった。このクズっぷりに拍車かけるように洗練されたクズ親父は自分の手を汚さないってのがいいですね。保険金のためもあるけど。

親父への反抗もあってクズへは冷たいです。いや、クズに温かい人などそうそういませんが。普通怖い相手には目を背けるじゃないですか。住田君はそんなことしません。

クズから生まれた自分はクズじゃないと言い張り生きることでクズ親父への最高の当て付けのために、彼は生きているんじゃなかろうか。クズ親父みたくならずに「普通」に、死んでほしいと願う人の前で「生きていたら」親父はぐぬぬぬぬじゃないっすか。

となると彼の興味なんだろうか。普通に生きる ためへの要素じゃねーかなと。ホームレス、無職、中学生、教師、自営業。そういう記号的なもんから彼は細部の現実を見れていた。もしピラミッドで表せば無職(家あり)よりホームレス(家なし)だとホームレス下じゃないっすか。実際はホームレスは暴力を振るわないし、他人に迷惑をかけないそんな普通の人と、金要求し死んで欲しいと懇願し暴力振るう人、息子を捨ててどこか逃げるようなクズを見分けていた。人間的に普通とクズを。

なんかここ、道徳的とか言った方がいいのかもしれないけど哲学とか入り込みたくないし全く門外漢なのでイメージで言葉使ってる。後、「的」って言葉ベンリネ

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んで親父を殺したら住田は普通から落ちてしまい、生きる意味もなくなっちゃったね。そこで二階堂ふみ様が居てくれるんですけど、彼女も家で親から死んでほしいと願われる人でして。なんせ、彼女自殺用マシーンを自作している親ですから。ここらへんちゃんと見てなかったからなのか、あのマシーンどうなったんでしょう。壊れたの?まだ未完成なのか?そこよく理解してないまま未来云々の話聞いており、えっぇつ?って感じでした。

 

住田話で力出し切ったのでちゃっちゃ話すると、二階堂ふみ可愛すぎ。胸元やばい。だけでした。後本編の時系列にはなってないですが、つまみ食い感想。

 

夜野さんの演技が素晴らしくて、冷たい熱帯魚見てない自分としてはでんでんの評判聞いててこれがでんでんかぁ・・・おおお・・・そりゃ絶賛されるわけだ。

んで金貸しヤクザのボス演技ダメだな。と思ってエンドロール見てたらボスがでんでんじゃねーか。えーーそーなのーー えええーー

序盤のランニング行くシーンで、夜野さんがついていくと言ってアップするシーンが最高なんすよ。オッサンの背伸びした頑張り感出て。窪塚の部屋から逃げ出す演技も良かったし。

住田さんを演じてた人は、最初はうわわ・・・て感じ。起きてランニング行く前に石を湖に投げる所なんかひどい。石を投げるという目的の動作がありますよ感ビンビン。

石を投げるのは、起きてふああーあ、ランニング行きますかー ヒュン って特に目的もない「気分」なんですよ。

それが石を投げるという目的を持って行動しているなんて、演技してますよとあからさまに提示してんじゃねーよ。

後、切れて発狂している時何言ってるか分からねー わからんねーんすよーーー。いやこれはこれでいいんことなんですけどね。文句じゃないっす

 

夜野さんが住田親父の借金600万返して、未来ある子供に賭けたようにラストは頑張れ住田ああああああああで終わって良かったんでしょうけど、

勝手に頑張れ押し付けてうざってぇし、夢を持てと託して何もしない大人なんかのこと聞いてられっかと思った未来にそんな希望が持てない27歳独身のワタクシはガキです。茶沢さんが言ったように「ガキだよ。ガキだけどガキなりに考えてるんだよ」で締めくくりたいと思います。