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打って走って守る。だけの単純じゃない野球【すごく・・・おおきく振りかぶって】

 

毎年夏になるとやってくる甲子園の中継。プロ野球はほとんど見なくなったけど、夏の高校野球は毎年見ている。

点数が開いていても逆転する可能性、負けたチームの悔し涙、など高校野球にある「ドラマ」が好きで見ていたのがおおきく振りかぶってというアニメを見てそういう「ドラマ」以外の所へも目が向くようになった。

 

おおきく振りかぶって・・・月刊アフタヌーンで連載している原作漫画をアニメ化したもので、新入生のみ10人の野球部でもちろん甲子園優勝を目指していきます。

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■本作を見た時の驚き

主人公、体育会系じゃないんです。恵まれた体格ではないし性格はウジウジして意見が言えない、時には泣き出します。ポジションはピッチャー。

彼がピッチャーでチームが勝つにはどうするか。

1話で出る答えはキャッチャーの配球です。

 

田舎でそれなりに広い場所があり外で遊ぶ時は野球だった身としては、野球の打者って来た球を打つだけでした。

そこに、読みの球種(ゴムボールなんで結構色んな球投げれるんです)やコースなんてものはなかったんです。少し大人になり野球をしなくなって、野球部の友達と話してもそういう話をしたこともなかったのです。

 

野球中継の解説の言うコースがどうのこうの、見せ球どうのこうのなどは理屈がよくわからなくて頭に残らなかった。

理解できるのはこういう時バッターは、ピッチャーは、どういう心境なんですか?というその心境解説する意味ある?ってやつか、この回は□点で抑えたのは良かったんじゃないですか?□点入れたのは良かったんじゃないですか?っていうそらそうやろっていう感想しかない実況の言葉だ。

しかしこのアニメで野球観が変わった。

 

一球一球、キャッチャーの意図と観察・もしくはバッターからの意図と観察、読みが語られる。

どうやら野球の試合で投げられていた球ってのは思っていた以上に情報がたくさん含まれているようだ。

アウトローにカーブを投げて、バッターはゴロを打ったとしよう。

この球の前が、ストレートを投げていたので球速の落差がありタイミングが合わずゴロを打ってしまう。つまり、ストレートの後に変化球がくることを考えてなかったのでうまく対応できなかった もしくはアウトローが得意なので手を出したがコースがギリギリで上手く打てなかった。

そういった打席の内容を覚えていることだ。ここに本当に驚いた。

このバッター前の打席、この球種には手を出さなかった、この球種:コースでアウトにとった

このピッチャー前のバッターからこの球種ばかり投げているからこいつを狙う

そういうことを頭に入れているのだ。データでこの球種・コースに弱いぐらいの情報は頭に入れているだろうとは思っていたが打席ごとの組み立て・内容も頭に入れているとは思ってなかった。野球選手って脳筋ぽいイメージだったからだ。

 

■野球のルールがわからなくても

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その1

1話ではメンタル激弱の主人公をピッチャーとして使うため、キャッチャーは契約を迫ります。1話タイトル「ホントのエース」にするために。

主人公はエースになるのと引き換えにキャッチャーの指示に通り、サインに首をふらないことに契約します。

高校生の

部活の   

ピッチャーとキャッチャーに契約関係が一体どこまで通用するんでしょうか。チームメイトになれるのか。「ホントの」って言葉の上っ面だけに感じる点もいいです。そこを見てもらいたいです。

 

その2

チート能力4番サード田島君の明るいバカがカワイイです。やはり高校生。野球の試合だけじゃなく練習や学校生活も見ていて楽しいです。

 

その3

野球している選手だけに視点は行きそうですが、この作品はその親や応援団にも何度か視点が向きます。甲子園の中継でよく聞く応援団の曲はそういう曲名だったのかと気づいたことも。チームメイトの親同士のつながりも新鮮です。普通にそっちに目いかないじゃないですか。

 

■オススメエピソード

エピソード紹介するのだからネタバレあるんだゾ

 

全部で1期25話、2期13話あります。

 

特に2期が好きで、OPがガリレオ・ガリレイの「夏空」って曲なんですが映像に何度か青空が入ってて夏ぅっ!って感じもOPの入りがまっさらなマウンドに入る主人公っていうのも最高なんです!

で終盤も終盤ですが 2期の12話 タイトル「9回」

 

12話は全編通して本気度が違います。物語上かなり重要な話です。ぼくここ話でなんど見ても泣いちゃいます。

この9回表0点で抑えてって流れの中、ホームランを打たれます。

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打たれるな!と込めた球を完全に読まれた所。ここで力量・経験の差を感じ、打たれた瞬間ボールを追う三橋の顔とチームメイトの表情。心が折れた瞬間が映る中、流れる音が小さく相手チーム応援歌のみでホームラン打たれた時の望みが途絶えた気持ちってこんな感じなのかと思います。演出の巧さがヤバイんです。

 

 

ここで投げたいところに投げられる投手が投げられなくなった時のカメラ視点

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このカメラ視点の動き。キャッチャー目線ってのが余計に彼がまともに投げられなくなったことの実感。

この後続くチームメイトのエラーと、裏の1点返す所。ここのカメラの視点動きはぜひ本編でみてもらいたい。臨場感ありまくりでぜひぜひぜひ見て。

この試合で負けるんですが、すっごく大切な成長が見られたことがもう感動しまくりんぐなのです。最終的にやっぱ高校野球にあるドラマに帰結するんですが12話「9回」みてください!

 

■最後に

夏で思い浮かべたのは、もう一つゼーガペインっていうアニメ作品です。

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6話まで見てよく言われる作品です。ネタバレしながらじゃないと伝えられないので避けましたがゼーガペイン、ダイダイダイダイスキなんです。

真っ暗の部屋でイッキ見してちょっとの間精神的にこのアニメから抜け出せないぐらいになって驚きました。それぐらい没入感があって、現実を見た時の寂寥感がヤバすぎるんです。

9/1に書くことに意味があるのでそれもあってやめました。

9/1という日に (キリッ  って最後締めて記事書こうと思ってたんですけどね。